建て替えを思いつき家を壊すまで
2005 5 12
話は別だけれど、この間から考えてることがあるの。私って何か思いつくと直ぐ行動する癖があるでしょ。
モデルハウスの広告があって見に行ったの。今の家ってすばらしいのね。うちは築43年くらい経っていて、この間お風呂が壊れたんだよ。
お父さんは何でもやる人だから、私が山へ行った(4.17日)留守に驚かせようと、ホーローのころを修理してくれたのね。でも、これから何年生きるか分からないけれど、このままでは持ちそうもないのね。
思い切って家を建て替えようかって思い立ったの。小さな家だと出来そうな感じなんだよ。
今流行のプレハブだったら、工期も短くて済むしね。
5月13日
今の家は建てたときは40年以上昔のことだから、小さい家だったの。
お金が少したまると、子供部屋を足したり、また少したって2階をつけたりと少しずつ大きくしていった家なのね。
改築したころは少しはいいと思っていたのだけれど、今はその付け足したところがいらなくなってきたのです。
出来ればダイニングキッキンと寝室、あと小さい部屋がひとつもあれば充分なの。広いダイニングに椅子やテーブルを置いて一日をそこで過ごせるような快適な部屋にしたい。寝室はベッド。
年をとると休みたいとき休めるようになっていたほうが、いいと思うの。
お風呂を直したり、外回りを塗装したりあちこち傷んだところを直すのも、結構お金がかかるらしいし。
明るい部屋で友達呼んでお茶したり、おしゃべりしたりが年取ってから大事になってくると思う。
決して、最後まで夫婦がそろって長生きは出来ないと思うし、そんなときのことも考
えてるの。
セカンドハウスなんて贅沢は出来ないけれど、こんなささやかな生活を夢見ているのです。
5月14日
私も今のところ、建て替えたい気持ちが80%くらいかな。
今の家だって少しは愛着があるんだよ、一生懸命働いて少しずつ大きくしていった家だもの。思い出もいっぱい詰まっているし。
でも、お金って年金でどうにか暮らせれば、残しておいても自分の役には立たないみたいだし、亡くなったときには保険も残ってるから、お葬式やお墓くらいは出来ると思うの。
年とって行けば行くほど、病気にでもならない限り家で過ごすことが多くなるでしょ。そんな時、快適な日常生活が送れる家って、一番大切だと思うようになったの。
5月16日
いったい老後にどのくらいのお金があったら良いかなんて、なってみても分からないよ。
一番怖いのは病気ね。でも、保険が三割負担になると大変と思うけれど、なったときはなったときね。
誰かの世話になるといっても、子供は嫌。一人で身動きが出来なくなったら、家を処分して介護施設に入れてもらうよ。
お金ってあればあるように使えるけれど、なければなくても生活は出来る覚悟はあるよ。
たまの旅行などで気分転換も良いけれど、日常の生活の方が、過ごす時間は比べ物にならないくらい永いのだから。
快適な日常生活を大切にしたいよ。
今日はその第一歩としして、住宅建設の会社に電話してみた。私の希望と予算を話して、どの程度のうちが出来るか聞いてみたの。
30日ごろ、プランを持ってきてくれることになったよ。建て替えるとして一番の心配はマリのことなの。マリが居ないとさびしいけれど、このマリのために旅行なんかも我慢してるのよ。
7月11日
今日の父さんは大仕事をしました。
この間から取り掛かっていた、小さな庭木の松を移植したのです。根っこをコモ見たいので巻いて荒縄で縛ってね。植木屋さんみたいだよ。
でも、松の移植にはちょっと時期が遅いらしいけれど。着かなくってもどうせ家を作るのに邪魔なのできらなくてはならない木なので、枯れても良いやって気持ちで取り掛かったのです。
この松の木は種から育てた思い出もある木なのです。ほりあげてみたら小さいと思っていたのに結構大きな木に育っているのが分かりました。
今日も、午後はハイムの人が来て段々細かいところの相談をしました。
7月18日
仕事といえば、また私が留守の間に父さんは大仕事をしたの。
二階に有った、桐ダンスを下に持ってきたり、大きな洋服ダンスも移動してあった。この洋服ダンスは高さもあったので、少し分解して動かしたそうです。
私がいるとあれこれ口出しするので、いないときのほうが仕事がやりやすいのですって。
7月22日
今日は午後、前橋のセキスイハイムで、サンプルを見ながら壁紙や床の色ドアのデザインなど細かい打ち合わせをしました。
セキスイハイムはほとんどの行程を工場で作ってくるため、この打ち合わせが出来ないと、作る工程に入れないのだそうです。
これが決まればあとは家を壊して基礎を作り、運んできた部屋のブロック(?)を並べれば八分通り出来上がり見たいです。
私は色などには好き嫌いがはっきりしていて、中々自分の思う色が見つからないの。好き嫌いがはっきりしているといっても、それがいい出来上がりにつながるかは分からないのだけれどね。
あまり個性的な色は嫌いなので、きっと平凡なありきたりの感じになってしまうと思うけれどね。
7月25日
また今日も、家の打ち合わせで、前橋まで行ってきました。
細かい注文をするたびお金がかかるのでヒヤヒヤです。
今日はクーラーの移設と新しいのを買うことと、カーテン選びでした。
やたらとお金が増えてゆくけれど、今日はまた屋根の瓦のことで、注文を変更し少し高いのにしたいけれど、サービスでやってくれるよう頼みました。
7月26日
私は照明なんかにはほとんど関心がないの。
ただ、今使っていて便利なのは、寝室や廊下のセンサーライトです。
小さなものだけれど、人の動きに感知して点灯するの。
夜中にトイレに行くときなど起き上がると電灯が点くので安全なの。
これは家を壊すときにはずしておいて、つけてもらうことになっているコンセントに差し込めば又使えるよ。
リビングと玄関のは新しいのにするけれど(これはサービスでつけてもらうことになってる)他のは使えるものは使うつもり。
お風呂場や洗面所のは標準設備なんだって。
今までも家の外の2箇所につけてあるのは、明るくて防犯にも役立つと思うし、夜家へ帰ってきたとき明るくて気持ちがいいよ。
父さんは今日も涼しいし外へ出られなかったので、押入れの片付けをしてくれました。大助かりです。
7月29日
今日は、午後お絵かき。
私が出掛けると、父さんは色々家の片付けを始めます。
今日も、帰ってみると台所の吊戸棚が車庫に移動してました。これから暇なときに今度は私がこの戸棚の中に食器棚からお皿などを移動することになります。
暑いので涼しいときを見つけてぼちぼちやるつもり。
8月8日
今日は、午前中セキスイの人が来て、打ち合わせ。
屋根はやっぱり丸い瓦にはサービスでは出来ないので、家で10万円出せばやってくれるとの事。仕方が無いのでその条件を飲んでやってもらうことにしました。あーぁ!又出費が嵩むよ。
8月9日
あのね、平たい瓦じゃなくて、丸い出っ張りがある瓦の屋根のことなの。平たいのは家の屋根の広さで、丸いのより24万円ほど安いのですって。
最初は費用のこともあるのでそれでいいって思ったのだけれど、やっぱり屋根って一番目立つ所だし、平たいのより丸い方が立体的なので、空気の層が出来るので、いくらか屋根から受ける熱を遮断できるらしいの。
平屋は、熱の二階へ逃げるところが無いから、夏など暑いのね。これは家が平屋だったことから経験済みなの。
>
お金が出来たときにすぐに取り替えられるものは、
> 我慢したりしたよ。
> 日常にどうしても必要で、良く使うものには
>
少し贅沢もしたけれどね。
私もそう思うよ。カーテンや照明はリビングの他は今まで使ってたものをとりあえず使うつもり。その代わりトイレ、お風呂、キッチンは私としては贅沢にしたの。
8月10日
今日は蒸し暑いけれど、日が照らないのでいくらか凌ぎやすいの。父さんは朝から2階の部屋の作り付けの洋服ダンスを解体してるの。
2つ分あるのでこれを物置にするこの部屋に持ってきて、組み立てるのですって。洋服ダンスは幾つあってもいいからね。でも、はたして組み立てできるのかな〜?
8月17日
今日は比較的涼しかったので、午後庭の草むしりをしました。
ついでに伸びすぎたバラの枝やチェリーセイジの枝も切ってやりました。
草で埋もれたようになっていたミカンの木もすっきりと見えるようになり、もう、大分大きくなった実が幾つも生っています。
このミカンの木が庭の真ん中にあるので、工事のとき邪魔にならないか心配です。父さんも今日はこの部屋に棚をつって、神棚を移動しました。
段々と引越しが進み、部屋が居間のようになって来ました。
8月19日
午前中は、建築と解体屋さんが来て、土地を家を見たりして行ったよ。
これで来週の土曜日に、セキスイハイムの太田支社へ行き最終の手続きをすることになっています。
午後は父さんが鎌倉彫の教室へ行った留守に、私もお勝手の色々な食器やおなべなど物置へ移しました。
暑くてちょっと動くと汗が流れ落ちたけれど、今使っていないものはかなり引越し出来たよ。
9月半ばには解体が始まります。
家のように半解体というのは手で壊さなければならないのと、残した所を少し直さなければならないので、日にちがかなり余計に掛かるので大変です。
父さんは昔自分で作った、母屋についている下屋の物置を自分で壊すといっています。そうすると仮設のトイレ、お風呂を置くスペースが出来、壊し始める前にその準備が出来るのですぐ使えるようになるらしいです。
8月20日
それが家はかなり時間がかかりそうなの。1週間くらいとか言ってた。その後、残す所のリフォームをしたりした後、基礎を始めるので、建てるまでの期間が長くなるのね。
最初は、お彼岸が過ぎてから壊し始める予定だったけれど、父さんがどうせここまで来たのだから早く始めても言いなんていったので、早くなったの。
言い出した本人は早く始めれば早く家が建つと考えたのだけれど、建前はやっぱり10月23日は動かないのですって。
工場でその日に間に合うように計画してるので、そこは動かせないのだそうです。そんなら少しでも壊すの遅い方が良かったのにね。
8月22
父さんは昨日から本格的に物置を壊して頑張っているよ。埃でシャツが茶色くなって雑巾みたい!
何度も水で濯いでから洗ったよ。昨日、私は押入れの中片付けて、洋服ダンスからあふれた古い服を大きな袋いっぱいゴミで出したよ。
それが買ったときは高かったスーツなんかがほとんど。もったいないけれど何年も着ないものは取って置いても着ないと思うしね。
8月28日
昨日は、30k位離れた、太田市まで行って、セキスイハイムの人と最終の確認をしました。
午後2時頃から夜8時まで椅子に座りっぱなし。
あちらの説明を聞いて図面と照らし合わせスイッチ一つまで全部確認しあい、書類に署名捺印を繰り返し、最後に最初からの見積もりから変更したものの費用の合計を聞き、支払う日と金額を決めました。
支払済み契約金300万のほか、9月9日に1000万、残金は引渡しの日までに支払うことになります。
8月29日
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スケジュールはどうなってるの?
9月13日に解体が始まり、1週間くらいで終わる予定。
その後、残す部分を直し、終わってから、10月2日に地鎮祭をして23日が上棟ということになっています。
11月末にはおおむね出来上がり12月始めに受け渡しできるという計画です。
話が其処まで来るとなんとなく落ち着かないの。
今日は、電話の移動の手配と、火災共済の変更のための書類を送ってもらうように電話して、今度は建築資金の準備をしました。
8月30日
9月2日
私のやることって、いつもすぐに気が変わるよ。
昨日、散歩に出たら、家のすぐ近く(100mとは離れていないよ)にアパートが空いたの。今朝電話で聞いてみたら、家賃は5万円で敷金2ヶ月、手数料(礼金?)1ヶ月ということだったので、借りることにしたよ。
敷金は多分短期間なのでほとんど返ってくるというので、3ヶ月借りて20万と保険くらいで済みそう。
これが、家で暮らすとしたら、水道電気などの仮工事だけで20万円くらい掛かって、そのほかトイレ、お風呂のレンタルで7万くらい掛かる予定だったの。
マリはつれてゆけないのでちょっとかわいそうだけれど、毎日、世話にはやって来れるし、我慢してもらうことにしたよ(マリ、承知してくれるかな?)
そのアパートは築7年くらいで、2DKなの。パソコンも使えそう。心配していたトイレもウォシュレットが付いてるらしいしね。中も見ないで契約金は払ってしまったよ。
9月3日
父さんは、植木棚を邪魔にならないほうの空き地へ移すので、朝から一生懸命なので、私も仕方なく押入れの整理をしました。
やたらと古い本や着なくなった服などが奥の方にしまってあり、ゴミ袋に幾つも放り込んでまとめました。
働いていた頃は若かったせいか、結構押入れの中なども整理してたのに、仕事をやめて暇が出来てから、いつでもやれるような気がして、そのくせ何もしないようになってしまったのね。
男の人はあちこち見て回っても、私みたいに雰囲気だけ感じ取るのじゃなくて、こまかいとこ良く見てきて役に立つ提案をしてくれるの。
たとえば、絵や何かを掛ける、ピクチャーレールとか、洗濯物を部屋に掛けられるように、天井から吊るすものを付けるとかね。
9月5日
今日は朝から雨。外へは出られないので、押入れの整理をしました。
捨てるものがいっぱい出たので、車で雨の中を焼却場まで運びました。自動車ごと重さを量る所があって、捨てるものを乗せて計り、ごみを出してからもう一度乗ると、ごみの重さが分かる仕掛けです。
いっぱいあったのに30kでした。町民だと1日100kまで無料になります。
午後は、セキスイの人が見えて解体部分を最後の見積もりを出すために点検、9日に支払う建築費の確認もしました。
その後、アパートの本契約をして来ました。家の建築費、最初の予定よりかなり予算オーバーになり、資金をひねり出すのに大変です。
9月7日
長いこと住んでいると本当にいろいろなものが溜まるね。今日は押入れの上の天袋の中を片付けたよ。
埃が出るので、そのまま解体屋さんい任そうとしたら、備え付けの家具やなんかのほかは綺麗にして置いてくださいって言われたの。
天袋にはお雛様や、子供の小さいときの作品などがしまってあったの。もう、取って置いても仕方ないのでお雛様は内裏様を残して処分することに。
そのほか、タオルがあっちからもこっちからも出てくるの。これは後で雑巾にでもしようかと。でも使い切れなくれ又貯まるかもね。
>実行に移す馬力と言うか、
>勇気と言うか、
>そんな物がないんだよね。
これは勇気なんかじゃなくて、思いつきなの。急にそういう風に思い立つことって、人生の終りに近付くとあるのじゃないかな?後が無いって事なのよ。
今日は昨日、父さんが2つに切ったベッドマット(中のスプリング切るのに随分梃子摺ったみたい)やストーブ他又焼却場へ運んで、後は明日今日出たものを持っていって、大体終わるの。
明後日、セキスイに送金、近所にあいさつ回りをして、次の日が引越しです。
9月8日
9月10日
今日はアパートへ布団や台所用具、照明器具やカーテンなど持って行き、取り付けたり使えるようにしました。
テレビ、洗濯機、冷蔵庫は電気屋さんに運んでもらいました。うちの冷蔵庫は大きくて凄く重いの。
暑かったので電気屋さんには気の毒でした。それでも1万2,600円で運んでもらえたし、テレビなどBSやハイビジョンも見られるので良かったです。
午後、買い物をして、戻ったら又色々なものを運んでお風呂は古い家のに入って、ご飯はアパートで食べました。
片付けをして、又家に戻り本当に疲れました。
なぜ今夜家に帰ったか分かるでしょう?マリが何かを察して心細そうに鳴くのです。後1日この家でマリと一緒に寝てやります。
電話は月曜日に切り替え、パソコンは、使える環境にはなる予定ですが、果たして自分で繋げられるかが問題です。
9月12日
私も今回家の整理などに当たって連れ合いの大事さを痛感したよ。昨日なんて、二人で本当に力をあわせて大きな食器棚を2つも車庫へ運べたの。
空にしても家具って重いもんだね。後、このパソコンをしている机をアパートへ、下駄箱を車庫へ運べばすべて完了です。
今夜からアパートで寝泊りしなくてはなりません。マリも心配だけれど、私も居場所が変わってすぐ慣れられるのか心配です。
食事などは冷蔵庫が移動してからアパートで作っていますが、キッチンが狭くて不便です。私たちはほんの数ヶ月の辛抱ですが、長く住む人たちはきっと色々工夫して使ってるのでしょうね。
9月14日
机を持ってこなかったので、床にパソコンを置いて、床でキードードを打つってとても疲れるのよ。画面も見づらいし。
それで今日、パソコンを大きな発泡スチロールの上に乗せ、小さいケースをその前において、マウスは場所が無いので床で動かしてるよ。
仮住まいって何でも「仮」なんで不便です。まだここは光来てないの。でも、収入の少ない我が家なので今のままで良いかと思ってます。
心配していたマリはやっぱり大変です。
昨日は車庫に入れられて、入れた当座は泣き喚いていましたが、そのうちどこかへもぐってしまって、夕方になって声をかけても出てこないの。
呼んでだめならと今度は、私が猫の鳴き声で色々呼んでみたらやっと度丘でか細い返事がして、暫く「猫語」で掛け合っていたら出てきました。
餌は大好きな煮干し缶詰めをやったのに夕方まで何も食べないで、今朝行ってみたら缶詰だけは食べてありほっとしました。本当に臆病なマリです。